中級講座第九回「詰め連珠を解こう」

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詰め連珠を解くことは、実戦で大いに役立ちます。詰め連珠は、手筋が必ず入っています。もっと言えば、ノリ手をどうかわすか、利用するかが込められているのです。ですので、詰め連珠を多く解くことによって、実戦での力がアップするのです。これまでの講座が教科書とすると、今回の詰め連珠は問題集と言えるでしょう。今回、厳選された詰め連珠をいくつか用意しました。いずれも黒石3つ(ノリ切りの場合は4つ)で四三にする事ができます。ぜひチャレンジしてみてください。また、解き終わったら、仕掛けられたわなについても考えてみてください。落選手順も同時に見つけることで、2倍の効果になります。そして、一番いいのは、あなた自身が詰め連珠を作ることです。最初はなかなかうまく作れませんが、慣れると比較的簡単に作る事ができます。実戦や研究で面白い筋を見つけたら、それを詰め連珠という形で残すことも有効です。

 

例題

黒先で四三勝ちは?

三、四三のようですが、白にノリ手の止め手があります。それをかわすように打つのが重要です。

例題の解答

黒5にて四三勝ち

黒1をAで、次に5で四三勝ちのようですが、白Bと止められると、黒5の時白Cが四になるので失敗です。 これが罠になっています。

正解は、反対方向に引く黒1で、黒3と下から回れば白のノリ手に遭いません。

このように、石数は少ないですが、罠が必ず仕掛けてあります。それをかいくぐって四三にしてください。黒石が4つで四連にならなければ、それは問題か解答が間違いです。

それでは、以下の問題を解いてみてください!

【第1問】

【第2問】

【第3問】

【第4問】

【第5問】

【第6問】

【第7問】

【第8問】

【第9問】

【第10問】

解答編

【第1問】

黒5にて四三勝ち

黒1を3は白1と先手で止められます。

【第2問】

黒5にて四三勝ち

黒1を前問と同じように3、5と打つのは、白にノリ手ができます。

【第3問】

黒5にて四三勝ち

白2の外止めが強防。白2を5なら黒A。

【第4問】

黒5にて四三勝ち

黒1と四ノビをするのが妙手。
黒1を3は白1でノリ手。

【第5問】

黒5にて四三勝ち

黒1や3を5に打ってしまうと、白Aでノリ手。

【第6問】

黒7にてノリ切り勝ち

4点は四々で打てません。
横の四を3で使います。

【第7問】

黒5にて四三勝ち

白4をAなら黒B。
黒1で3は白B。

【第8問】

黒5にて四三勝ち

黒5からABは四三ではない。
(5点四々禁のため)

【第9問】

黒5にて四三勝ち

黒1とミセるのが妙手。
黒1を2、1ではノリ手。

【第10問】

黒7にてノリ切り勝ち

白4を6や7の四ノビは無効。