初級講座第ニ回「どんどん攻めてみよう」

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第2回は黒の攻め方について説明していきましょう。

四三を作るには?

前回にも述べたように、黒は四三でしか勝てません。ではどうやって作ったらいいでしょうか?四三を作るには、そう、四と三が必要ですね。四を作るためにはその原料となる三が必要です。つまり、三をどんどん作る(三を引くと言います)ことが勝つ第一歩です。すきあらば三を作りましょう。では、三を作るためにはどうすればいいでしょう?三の原料である二を作る必要があります。そのため、序盤では二が多い形である山形(やまがた)などの好形を作る事がいい手になります。

山形の例です。

<A図> <B図> <C図>

A図もB図も「恒星」からのスタートですが、白4をどこに防いでも黒5と山形に組むのがいい手になります。しかも、これらの手は定石になっており、別に定石を覚えなくても感覚でいい手が定石になっているわけです。C図でも黒7と自分だけ先に山形に組むのがいい手になります。

必勝定石が完成している浦月と花月も、次に山形に組みやすいというのが黒必勝の最大の理由となっています。
すきあらば山形に組め
というのがまずは第一の教えです。

三の引き方、止め方

三を引くチャンスは黒には必ずやってきます。その時、どちらに三を引くかが問題です。だいたい2つしか選択肢がないのですが、案外間違いやすいものです。大原則は、
広い方に向かって三を引けです。
例を見てみましょう。

黒7までは良く見かける形です。白は2つある二連のうち、一つを止めてきました。当然、黒はもう一つのフリーの二連を三にしたいのですが、A、Bどちらが正解でしょうか?

広い方というのは、言い換えれば白の少ない方ということです。序盤のうちはあまり盤の大きさを気にすることはないですから、相手のいない方に引くのがいい手になります。したがって、Aが正解になります。白の止め方も広い方から止めるというのが大原則です。(引いた方に止めよという格言もあります)したがって、白10と止めるのが白も正解となります。
この形はこのまま三や四を続けて行って勝つ(追い勝ちと言います)ことはできないのですが、もし白が三の止め方を間違えると、黒が勝ってしまいます。もし白が止め方を知らなければ、確率的には1/2で間違えるはずです。4回連続の三なら、正確に止めきるには1/8の確率しかありません。初心者同士の対戦は三の打ち方、止め方で、勝負の大半はついてしまうことがわかるでしょう。今日はもう一つアドバイスをしておきましょう。
よく考えて三を打て。よく考えて三を止めろ。何にも考えず四は止めろ。
相手に四を打たれて長考する人も多いですが、それは相手に笑われるだけです。考えるのは三の時ですから。覚えておいてください。

次の一手、練習問題

これからは毎回、復習の意味で学んだことを確認するためにも練習問題を出題します。
簡単な問題ですので気軽にチャレンジしてみてください。

【第1問】
黒次の一手は?

【第2問】
黒次の一手は?

【第3問】
白次の一手は?